気になる保育士の離職率を徹底調査!高い園と低い園の違いって?

保育士の働き方

保育士をめざす方にとって、離職率はやっぱり気になりますよね。できるだけ長く仕事を続けたい、保育士として活躍したいと考えている方にとっては、事前に知っておきたい情報です。ここでは、保育士の離職率について徹底調査して解説します。

保育士の離職率はどのくらい?長く働くためには?

保育士の職場環境や労働条件は、働く保育園によって異なります。保育園によって違いがあることは、頭に入れておきましょう。

保育士の離職率は?

保育士の離職率は?


平成27年に厚生労働省が発表した保育士等に関する関係資料によると、常勤保育士320,196人のうち32,823人が退職しました。つまり、保育士の離職率は10.3%です。

他の業種・業界と比較すると?

厚生労働省が発表している平成30年雇用動向調査結果の概況によると、各業種の離職率は宿泊業・飲食サービス業で26.9%、生活関連サービス業・娯楽業で23.9%です。こちらの統計データでは、保育士が含まれる医療・福祉の離職率は、15.5%となっています。

保育士の離職率は他の業種と比較すると、特別高いわけではありませんが、退職者は一定数のいるという状況です。

保育士の離職の原因は?

保育士の離職の原因は?


では、保育士が退職を検討する原因にはどのようなものがあるのでしょうか?下記のようなものが挙げられます。
・ 仕事量が多い
・ 給与や待遇面の不満
・ 職場の人間関係
・ 保育方針への不満
・ キャリアアップ

保育士が退職する理由として多いのは、他の仕事と変わりなく、仕事量が多すぎることや待遇面の不満です。また、保育園の保育方針に共感できなかったり、キャリアアップをめざして資格取得のために退職する方もいるようです。

保育士の離職率は、働く保育園によって差がありますが、離職率の高い保育園と低い保育園にはどのような違いがあるのでしょうか?

離職率の高い保育園の特徴

離職率の高い保育園の特徴


・人員が不足している
・給与が低い
・職場環境が悪い
・人間関係が作りづらい

人員が不足していて責任の範囲が広い保育園は、保育士の離職率が高くなる傾向にあります。また、責任の重さに見合った給与がもらえなかったり、サービス残業が多い、いわゆるブラック保育園も離職者が多くなります。福利厚生や勤務条件が厳しい場合も同様です。

さらに、保育士同士のコミュニケーションが取りづらい雰囲気だったり、先輩保育士との関係が悪い保育園は働きづらさを感じてしまいます。

離職率が低い保育園の特徴

離職率が低い保育園の特徴


・給与や待遇面が良い
・残業が少ない
・休みが多い、取りやすい
・福利厚生が充実している
・職場の雰囲気や人間関係が良い

保育士の離職率が低い保育園は、ルールが明確になっていることが特徴です。給与の支払われ方や働く時間、勤務体系が明確で、有給消化率も高い傾向にあります。また、職員同士の会話が多く、職場の雰囲気が良いことも特徴として挙げられます。

保育士として長く働くために

保育士として長く働くために


保育士としてできるだけ長く活躍したい方は、離職率も視野に入れて保育園を選ぶのがおすすめです。働きはじめる前に、待遇面や先輩保育士の働き方をしっかり確認しましょう。

保育園の見学ができる場合もありますので、保育士が働いているときの様子や保育園の雰囲気を実際に自分の目で見てみると安心することができます。

積極採用を行っている、すぐにでも来てほしいと言われる保育園は、人員不足の可能性もあります。自分が保育士として活躍できるのか、子どもたちを安全・安心な環境で保育できるのか、園の運営方針や雰囲気などもよく調べて、事前に見極めるようにしましょう。

職場選びは離職率にも注目してみて!

ここでは、保育士の離職率について解説しました。職場選びの指標として離職率も参考にしてみると、長く働くことができる職場を見つけやすくなるのではないでしょうか。

また、自分が理想とする保育園であるか、自分が保育士として活躍するイメージができるかも重要な要素です。理想の働き方ができる保育園を見つけてくださいね。

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