保育士さん必見!イヤイヤ期の子どもの保育園での接し方は?

保育士に役立つ知識

保育対象の子どもがイヤイヤ期になったときはどのように接すればいいのか、対応方法を知っておきましょう。

保育士さんが知っておきたい!子どもたちのイヤイヤ期

言うことを聞いてくれない、何を言っても泣いてしまう、そんな状態の子どもたちの対応に困ってしまう保育士がたくさんいます。「いつもならこんなはずじゃないのに…」というときは、お家でなにか変わったことがないか、子どもの体調は大丈夫かなどと合わせて、イヤイヤ期の可能性も考えてみましょう。

イヤイヤ期ってどんなの?

イヤイヤ期ってどんなの?


イヤイヤ期は子どもが言うことを聞いてくれなかったり、何に対してもイヤ!と言ったり、不満があるととにかく泣くという時期のことです。

これまではお利口だったのに、何に対しても泣いたり、反抗するようになるため、子育ての方法に悩む保護者、子どもとの向き合い方に困る保育士が多いようです。

イヤイヤ期は自己主張のはじまり

イヤイヤ期は自己主張のはじまり


子どもがイヤイヤ期になる時期や年齢には差がありますが、1歳〜2歳頃であることが多いです。イヤイヤ期は、子どもの中に「自己」や「自我」が芽生えることによって起こるとされており、成長の証と言えます。

あれがしたい、これはイヤ、と自分で選択することが自立への第一歩になりますが、周りの大人に甘えたいという気持ちや、疲れた、眠い、しんどいといった気持ちをうまく表現できない、ということがイヤイヤにつながることもあります。

イヤイヤ期は誰もが通り得る道であり、子どもの成長過程で起こるものとして受け入れていく必要があります。

イヤイヤ期は子どもならみんななる?

イヤイヤ期は子どもならみんななる?


必ずしもすべての子どもがイヤイヤ期になるわけではありません。二人以上の子どもがいる保護者に伺うと、お兄ちゃんは大丈夫だったけど妹はイヤイヤ期があった、二人ともイヤイヤ期があった、二人ともイヤイヤ期がなかった、とそれぞれです。

同じ月齢の子が集まる保育園でも、イヤイヤ期がある子とない子がいるため、全員に同じ対応をすれば良いというわけではありません。保護者も悩んでいるため、保育園や保育士のサポートが必要です。

保育園でのイヤイヤ期ってどんなの?

保育園でのイヤイヤ期ってどんなの?


保育園で起こるイヤイヤ期の具体例としては、次のようなものがあります。

・朝登園したけど教室に入ってくれない
・昼食の時間に遊び続けてご飯を食べない
・水やご飯をこぼす
・できないことも一人で全部やろうとする
・できることを手伝ってもらおうとする

子どもなら誰もがやりそうなことですが、何に対しても反抗するため、一日のスケジュールが予定どおり進まないことや、他の子を見られない状態になることもあります。ですが、イヤイヤ期の子どもを突き放してはいけません。ひとりひとりと向き合って、その子に合った方法で接することが大切です。

保育士必見!保育園で起こるイヤイヤ期の対処法!

ここからは、保育園でのイヤイヤ期の対処法を紹介します。預かる子どもがイヤイヤ期だったときは、子どもを尊重しながら、その子に合った接し方を模索するようにしましょう。

否定しない

否定しない


イヤイヤ期の子どもは、それじゃなくてあれがいい、あっちに行きたい、など自分のやりたいことをぶつけてきます。それに対してなんでも「ダメ!」と否定してしまうのは避けましょう。まずは子どもの気持ちを受け入れる、そして、やりたいことはやらせて、サポートしながら見守ってあげましょう。

ただし、危険な行為に対しては、優しくダメであることを伝えて、理由を丁寧に説明してあげるようにしましょう。イヤイヤ期の中で、やって良いこととダメなことをしっかり学ぶ機会を作ってあげることが大切です。

脅しや交換条件はNG

脅しや交換条件はNG


「〇〇しないとオバケが出るよ」、「〇〇ができたらお菓子をあげるよ」などと言って、イヤイヤ期をクリアしようとするのも避けましょう。

子どもを脅しや恐怖で支配しようとすると、何がいけないのか、わからないままになってしまいます。また、保育園で交換条件を出すと、家でも同じことができると思い込んでしまう子どももいます。保育園で余計なことを覚えさせられた、と感じる保護者もいるため、子どもに交換条件を出すのはやめましょう。

他のもので気持ちを切り替える

他のもので気持ちを切り替える


イヤイヤ期の子どもには、気持ちを切り替える機会を与えてあげることも大切です。一つのことにイヤ!という気持ちや不満がある状態から、他のものに気が向くような対応をしてみましょう。

他の方法を提案してみる、他のものに興味を逸らしてみることで、子どもの気持ちがリセットされることもあります。「こんなのはどう?」、「これやってみない?」と子どもに投げかけてみましょう。

保育園のイヤイヤ期は成長のチャンス

紹介した対処法は、ほんの一例にすぎません。イヤイヤ期の子どもに向き合うことで、その子に合った接し方を見つけることが大切です。

イヤイヤ期は子どもが成長するチャンスでもあります。子どもの成長をサポートしながら、保護者のケアも忘れずに行うようにしましょう。

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